2021年6月25日(金)、好きを語ろう読書会(京都伏見桃山)が招集され、3名で好きな本を紹介しあいました。
純喫茶のようなコーヒーチェーン店で19:00~20:00の1時間、計4冊の本が紹介されました。
あっという間に時間が過ぎて、もっとお喋りしていたい気持ちが芽生えました。
では、どんな本が紹介されたか記録します。
浜風屋菓子話(日乃出が走る)1(中島久枝)
明治初期、父の急逝により老舗和菓子屋を乗っ取られ追い出された娘が、新天地で新たな和菓子屋を盛り立てて行く話。
江戸の老舗和菓子屋の娘である日乃出という女の子が主人公。16歳なので世が世なら女子高生ですね。
父が急逝したことにより、老舗和菓子屋が悪い奴らの手に落ちるんです。財産が人手に渡る。
だけど、どうしても家に代々伝わる掛け軸だけは取り返したいから、対決するのです。100日で百両を稼ぐことになる。
これを達成するために、横浜に出向くところからお話が始まります。
読みやすくて面白いお話でした。これぞエンターテインメント小説って感じ。敵役がしっかりいるし、最終ゴールも明確。仲間との出会いもあり、いいキャラなので楽しく読めます。
質疑応答の際、ものを作ることに喜びを見いだせるか? そしてそれを売りたくなるのか? と話題に上がり、私は「作るのは好きだし、いいのができたら売りたくなる」と答えたのですが、別の参加者は全くそう思わないらしい。
自分の特性や、人との違いが明らかになって、良い機会になりました。
5年後、幸せになる(唯川 恵)
エッセイ。
何事にも受け身な性格の自分が、この本を読むと共感できる。
特に目標はないし、好きな仕事を選んだわけでもないし、チャレンジするのはすごいとは思うけれど動けない。このままでいいのかと不安になる。そんな中でこの本を読むと「そう考えるのは自分だけじゃない」と思えた。
他の著作でも失恋した時に救われた本があった。
野心のすすめ(林真理子)
色んな夢を叶えてきた林真理子氏の自伝的な本。
上記の唯川恵氏とは真逆のような本で、野心に見合った努力が必要だと説かれている。
作家になるためのヒントがあるのかな? 私のために紹介してくれたのかな?
「続ける」習慣(古川武士)
習慣化するためのハウツー本。
習慣化したらめっちゃメリットがあるが、なぜ習慣化できないか?
それは習慣化を阻む引力がかかるからだ。
その引力を抜け出すには3つの期間を突破しないといけない。
1.反発気 2.不安定期 3.倦怠期
それぞれ、テロップを使用して、1冊読んだくらいの解説をしてもらいました。
エッセンスを抽出してもらって、とても得した気分になりました。
以上の4冊です。
では、ここからは、読書会の書記係が主観を交えて感想を書きますね。
この当日の朝に1名キャンセルされたのです、しれっと。
こういう少人数でキャンセルが出ると状況が変わってしまうので、知らない人の申込みを受け付けるのはリスキーですね。
こういうことに慣れてはいるのですが、知り合いを中心に誘って盛り上がってきてから、知らない人も受け入れるのが良い方法かもしれない。
この結果、3名ということになったのですけれど、ギリギリセーフって感じです。
2名だったら、ただのデート!
男女二人きりで好きな本を紹介し合うなんて、ロマンティック過ぎてダメだ。ポワンとなる。
この3名だと時間を持て余すのではないかと思ったのですけれど、ぜんぜん足りないくらいでした。不思議です。
親密度が高まるのでしょうか? もっとお喋りしたいと思いました。
「この質問をすると話が長くなる……」って控えた場面があって、早く蔓延防止が終わってほしいなぁと思いました。
今回も人それぞれに個性が出ていて、それが自分との違いを明らかにして、学びがある。
自分は受け身だと言う人から見ると、私はかなりのチャレンジをしているように見えるみたい。
私は「読書会なんて誰にでもできるよね」って言うと、「そんなことはない、自分にはできない」と返ってきた。そして「ありがとうございます」って。
どう考えても、本を紹介しあってる以上の価値がある。
受け身だと言う人も、そういう自分を認めるために戦ってきた歴史があるわけで、それを知れて有意義。
「なんで2冊をいきなり紹介してるんだ! 書記係の頭が混乱するぞ」ってこっそり思っていました。受け身なのにマイペースですね。
また、テロップを用意するような真摯で真面目な人に接すると、こういう人には嫌われたくないなぁと思ったりします。
3名ともランニングをしているという共通点があったので、ジョギング会をやってみたいですね。
実際は時間調整とかに難点があるかもしれんけど、広がりがあって良い。
1個失敗だったのは、紹介された本の写真を撮り忘れたところですね。
お喋りに夢中になっていたら、女性の店員さんに「ご退店の準備をお願いします」って言われたのですよ。
そんな風に楽しんでいたわけですから、私はとても幸せだったのだと思います。
次回は調整してから開催しますね。
興味があれば、優先的にお誘いしますので、ご一報下さい。
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