好きを語ろう読書会12ギジロク


読んだ本を紹介し合う会。それのどこが楽しいのか分からんかった、地味だし。
だけど確実に満たされる何かがあって、12回目になりました。

新年度、なにやら新しい風が吹く2022年4月20日(水)、好きを語ろう読書会(京都伏見桃山)が招集され、6名で好きな本を紹介しあいました。

庶民向けコーヒーチェーン店で19:00~20:00の1時間、計6冊の本が紹介されました。

では以下に、どんな本が紹介されたか記します。

蝉しぐれ(藤沢周平)

紹介者:グロ

時代小説。
藤沢周平さんは文章が上手いという記事を見かけ、上手い文章とはどういうものか? と読んでみた。
時代小説はおっさんが読むものというイメージを持っていたが、めちゃめちゃ王道少年漫画でびっくり。ヒーローズ・ジャーニー。
恋、友情、必殺技、年上セクシーおねえさん、パーフェクト。
確かに短い文章で切れがよくて分かりやすい。

今回の読書会参加者は青年が多いと判断し紹介した。

透明カメレオン(道尾秀介)

紹介者:マグロ

ミステリー調でヒューマンドラマでもある小説。
主人公は容姿は良くないがイケボのラジオパーソナリティ。
変わった人が集まるBARに通う日々を過ごしていると、ある日美女から殺害計画を打診される。
「できない」とは言うものの、美女に恋をして……。

本作は違和感がある。道尾秀介作品はいつもダークで重いのに、これはライト。ハズレかな? とさえ思った。
しかし、その軽さもスパイスの一部でドンデン返しがある。めちゃめちゃ泣かされた。

道尾秀介デビュー10周年作品だそうで、自分が書きたいものではなく読者のために書いた作品だそうだ。
色んな媒体で発表されていた連載をドッキングさせた作品とのこと。

読んだ後は周りの人に優しくなれる。そんな変化が訪れる作品。

ドグラ・マグラ(夢野久作)

紹介者:ケイ

日本三大奇書と呼ばれており、人に勧められる作品ではない。理解できない。
紹介者は「ドグラ・マグラ」というファンタジーっぽい名称に惹かれて読んでみた。
大正時代の話で、主人公は精神疾患で、独房に入れられている。
記憶を回復させ、自分の名前や真犯人を明らかにせねばならぬのだが……。

とにかく訳が分からない。どうやっても分からない。何も解決しない。ただ「すごいものを見た」そんな気がした。
文章は綺麗に表現されている。天才が20年かけただけのことはある。

狂気を取り込む気持ちで読んでみてほしいけど、片腕がもがれる覚悟が必要。

夢をかなえるゾウ2(水野敬也)

紹介者:ハル

「夢をかなえるゾウ1」は色んなテーマがあったが、2はテーマが「お金と幸せ」に絞られている。
主人公はアラフォーに入ったくらいのおっさんで脱サラして8年間お笑い芸人をしているが、売れない。笑わせて人を幸せにしたいのに。
だがある日、舞台袖でガネーシャと出会う。ゾウの姿をした神様だ。
ガネーシャは言う、貧乏神が取り付いている。女性のようでカネナシサチコという。というところで3人の共同生活が始まる。

小説色が強く、読んでいて面白い。恋愛要素もある。
1と同じく、偉人の名言も引用される。

殺人出産(村田沙耶香)

紹介者:ツナ

ディストピア小説。
100年後が舞台。人工授精が当たり前になった世の中、少子化が進むが、新たな法律が制定された。
10人産んだら1人殺せる法律。
主人公の姉がすでに9人の子どもを産んだ。あと1人で10人。誰がどのような判断を下すのか……。

ちなみに色んな疑問が湧くが、
男性でも出産できるようなっている。
産んだ子どもはセンターに預けられる。
10人産むチャレンジは先に申請するらしい。

今の常識は正しいのか? と常識を覆す内容になっている。

表題作とは別に2篇の物語がある。
ちなみに著者の本では「コンビニ人間」から入ったほうが良いとのこと。

オーバーロード(丸山くがね)

紹介者:ゆってぃ

時間があったので、小説投稿サイト「小説家になろう」を読み漁った。
買ってまで読みたくなったのは本作だけだった。

主人公はネットゲームをやっていたのだが、もうサービス終了になってしまう。名残惜しくゲームをやってみるが、終了時刻になっても終わらない。むしろその世界のキャラクターに自分がなっていた。
その世界の中では、自分とかつての仲間が作ったキャラクターが存在していて、彼らから見ると自分は神のような存在。中身は凡人なのに。無敵なのだが、威厳を保つためにあくせくする。

アニメ化もしているが、シーンを削っているところもあるので、小説版はオススメ。また「小説家になろう」ではすでに更新が止まっているし内容も違う。

本作の主人公は1つのゲームをやり込むタイプであり、紹介者はそこに共感した、特に「クロノ・トリガー」をずっとずっとやってられる。

紹介された本は以上です。

感想

ここからは幹事の感想です。

休日の3時間読書会からまだ4日しか経ってないので、食傷気味。5日間の間に14冊分の話を聞いているわけですからね。しかもカオスな映画も見たしさぁ。私の脳は「本の情報は、ちょっと待って」と信号を発しています。
開催日はちゃんと考えねばならんね。

でもまぁ、みんな愉しそうで良かったです。
ケイ氏はすべての発言をわざわざ文面にしてくるスタイルで、びっくりしました。10分で語り終える内容にしたのだろうか? すごいな。
ゆってぃ氏は「この本だけはどうしても語りたい」という熱意があって良かったです。

会場はちょっと流浪せねばならんかも。18:20くらいに行ったところ、6人がけの席は空いていなかったからなぁ。
次回は他の店に変えてみます。

次回は5月18日にやります。興味ある方はご一報下さい。

紹介本リンク

蝉しぐれ(藤沢周平)https://amzn.to/3K0U5of

透明カメレオン(道尾秀介)https://amzn.to/3EAAB9d

ドグラ・マグラ(夢野久作)https://amzn.to/389LUJ2

夢をかなえるゾウ2(水野敬也)https://amzn.to/37xqTbr

殺人出産(村田沙耶香)https://amzn.to/3MfBBC2

オーバーロード(丸山くがね)https://amzn.to/3xJlsRe


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