好きを語ろう読書会8ギジロク(A)


2021年11月10日(水)、好きを語ろう読書会(京都伏見桃山)が招集され、12名で好きな本を紹介しあいました。

純喫茶のようなコーヒーチェーン店で19:00~20:00の1時間、計12冊の本が紹介されました。

今回は過去最多人数で2卓に分かれて進行しました。
マナーの良い方々が集まり、短い時間でしたが熱い会になりました。

グロ卓で紹介された本を下記です。

ミッドナイト・バス(伊吹有喜)

紹介者:グロ

50歳手前のバス運転手が主人公のヒューマンドラマ。
自立したはずの息子が帰ってきたり、昔に出ていった妻に会ったり、と波乱が訪れる。
伊吹有喜作品は人が死んだり暴力が出てこないので寝る前でも安心して読める。
メインの主人公以外にも連作短編集のように様々な目線で物語が進むのが特徴的。人物同士が絡み合いやすれ違いが面白い。

直木賞の最終選考に残った作品。

税金を払わずに生きてゆく逃税術(大村大次郎)

紹介者:のび

紹介者は自営業をしていて、勉強のために読んだ。
著者は元国税局員で暴露本のような内容。
なぜお金持ちは高層マンションの高い階の部屋を買うのか? など、節税のテクニックが書いてある。
サラリーマンでもやりようによっては経費で落とせる。
外資系企業などは節税のために給与ではなく、福利厚生で還元していたりする。
税金を取り戻す施策が書いてあるので、この本を買ってもすぐに元がとれるのでオススメ。

変な家(雨穴)

紹介者:TSUNA

著者の雨穴さんはwebライターでオモコロに記事を投稿している。Youtubeでも人気。
家の間取りが気持ち悪いと相談を受けたら、なんとも奇妙な間取りだった。
その理由を妄想とともに探る、ミステリー?のような本。

PCで間取りスライドを用意しつつのプレゼンで、楽しい紹介でした。
みんな、興味津々。

額装師の祈り 奥野夏樹のデザインノート(谷瑞恵)

紹介者:ひゆ

小説。ヒューマンドラマ。主人公は額縁を作る女性。
依頼者の話を聞いて、理解して、全力で額縁を作る、彫る。
作ることに真摯。しかし、主人公は重い過去がある。

紹介者は絵を描いているが、表紙の絵師さんが好き。
作品を作っている人が読むと心揺さぶられるところがある。
文章も上手く、きれいな風景描写、美味しそうな料理が出てくる。

旅の人、島の人(俵 万智)

紹介者:TAKA

著者が石垣島に滞在した時のコラム。もちろん短歌もあり、写真もある。
東日本大震災で沖縄でホテル暮らしをし、友人がいたため石垣島でしばらく滞在することになる。
小3の息子のことや、島の暮らし、祭り、先祖への想いなどをコラムとして綴ってある。
その息子の感性が豊かだし、それを理解する母もすごい。

短歌も良いし、旅行に行ったような気分にもなれる。

所有せざる人々(アーシュラ・K・ル・グィン)

紹介者:Siri

同じ作者の本を2冊紹介。
ゲド戦記で知られる著者による、数千年後の世界を書いたSF小説。
未来シリーズ。

闇の左手は、4800年後の世界。両性具有の人たちが出てきて、完全な男女平等社会が実現している。

所有せざる人々は、2300年後の世界。所有概念を捨てた星の話。だが別の星は所有権が存在し、主人公はその両方の星を行き来することになり葛藤する。

紹介者はこの本のように、ミニマリストとして生活している。所有しない暮らし。洋服と寝具しか持っていない。
未来の話を題材にして、現代の生活を考えさせる作品。


紹介は以上です。
もう1つのテーブルもあるわけですが、原稿が上がってきたらUPします。
以下は事務局グロの感想。

今回は12名が集まり、これはなかなかの集団です。
多数派を占める集団に所属できるのは、テンションが上がる。ちょっとした群集心理が働く。喫茶店を牛耳ってる感じがしますよね。
できるだけの良いマナーを心がけていますけどね。

実は経験上、絶対にキャンセルが出ると思っていた。しかし、予約者全員が開始15分前に集まり、想定外の出来事。
マナーの良いメンバーでとてもありがたく思いました。

人数が多いので、極力仕切らない仕切りを模索したのです。
持ち時間とかは自主性に任せようと思っておりました。
そのための準備をしたのですが、スタートを早めたため、失敗しました。
次回はもっと柔軟な仕組みにしようと思いました。

あと、席替えとかわちゃわちゃさせてしまい、スマートじゃなかった。反省。

これまではずっとコロナ禍だったから、終了後はどこもお店が開いておらず、二次会のことは考えなかった。だが、時短営業が解消されて二次会ができる可能性がある。
、、、と、考えたのですが、事務局として二次会に誘導することはやめておこうと思います。
これは、今後事務局の交代があった時に、役割を増やしておくのは良くないなぁと判断しました。
二次会は参加者の自主性にお任せして、事務局はノータッチでいよう。トラブルにもノータッチ。
ただし、人数が多くなったらパーティーをしたい。これは前からずっと言っていることです。

とにかく、みんなが楽しそうで良い感じでした。
これからも、楽しくいきましょう。

次回

12月1日(水)です。

好きを語ろう読書会9話(こくちーずプロにとびます)

リンク

ミッドナイト・バス(伊吹有喜)https://amzn.to/3CcITkQ

税金を払わずに生きてゆく逃税術(大村大次郎)https://amzn.to/3bZFx9Y

変な家(雨穴)https://amzn.to/3C5UKRq

額装師の祈り(谷瑞恵)https://amzn.to/3n6hzAe

旅の人、島の人(俵 万智)https://amzn.to/3knB9pS

闇の左手(アーシュラ・K・ル・グィン)https://amzn.to/3HekcIo
所有せざる人々(アーシュラ・K・ル・グィン)https://amzn.to/3ktjFZ9


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