京都キャラ文芸を勉強「京都あやかし絵師の癒し帖by八谷紬」


八谷紬さんの「京都あやかし絵師の癒し帖」を読了しました。
読んで勉強いたします。京都キャラ文芸について。
願わくば私もこの方面で書籍化とアニメ化を目指したい。
ならば同一ジャンルの先行作品を読まないとね。

私は1年4ヶ月ほど前からWeb小説に参入し、書籍化を夢に見ています。
小説を書くならば、地元京都を舞台にして、ちょっとファンタジーな物語が良いなぁと思う。森見登美彦さんや万城目学さんのような。
聞くところによると、京都のキャラ文芸というのが流行っているらしい。「京都寺町三条のホームズ」シリーズを筆頭に、アニメチックな表紙を纏った小説が京都の書店には並んでいる。
その中の1冊を石黒志玖夢にして下さい……いずれは……。

というわけで、今回はこの「京都あやかし絵師の癒し帖」で勉強させてもらうことにした。
八谷紬さんは、京都在住でWeb小説がきっかけで書籍化を果たし、この作品が3作目。

京都のキャラ文芸あやかし系に多いパターンは、
・妖怪が出てきて問題を起こす
・主人公(の仲間)も特殊能力を持っている
・1章づつトラブルを解決するオムニバス
だいたいこのパターン。
本作の場合は、主人公は男子大学生。同級生のイケメン美大生が特殊能力を持っている。問題を抱えた妖怪の相談を聞き、その理想の姿を絵で描くと妖怪が変化する。
と、これはバディものでしょうか、陰陽師に近いかもしれない。
イケメンはツンケンしてて、主人公は情に厚い。

で、ここからは私が書くなら、という想定で考えます。

1.主人公に目的を持たせる

主人公に大きな目的がなく不幸でもない。優しいだけのふわふわした存在だ。恋するわけでもないし。

2.主人公を生死の境に追い詰める

主人公がピンチにならない。一人称の小説なのに感情の高まりが少ない。かわいそうなのは周りだけ。

3.特殊能力の反動

特殊能力の使用がノーリスクなので、もっと何かを失わないといけない。それでも術を使うのか? と迷うべきじゃないか。

4.説明をどうするか?

物理法則を無視すると、その分説明が必要なんですよね。説明が多くなるとつまんなくなる点を解決するのが難しい。私は異世界の話を書こうとして無理だった。
読者はファンタジーだと分かってるので、多くの説明は不要かも。「魔女は血で飛ぶの」みたいに強引でいいと思う。突飛な理由のほうが面白いかもしれんし。

5.ライバルや敵キャラ

主人公と競うライバルが登場するとメリハリが出ると思う。

6.主人公にミッションを

例えば、主人公はどうしても絵が上手くならないといけないとか、期限までに美しい金閣寺の絵を書かねばならんとか、主人公の成長が必要かも。

と、こういうのに面白さを見出すのは男性視点すぎるかな? 女性読者に必要なものは別なのかな?
あるいは、条件を満たしていくと他の作品に似てきちゃうので外したのかな?
恋愛要素をあえて避けたのかな? とは感ずるところです。

さて、私が書きたいのは、盆踊りで京都に結界張って、妖怪から京都を守る、そんな話を書きたいんですけど、考えているだけではダメですね。
あるいは、妖怪におばんざいを食べさせて京都を守る話はどうか?
……うーん。

祇園祭の山鉾がロボットになって、大阪万博のモンスターを退治する話!
……なんとか、頑張りたいです。


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